癌闘病記2 押した指の痕がクッキリ!ついに症状はひどいむくみや脱腸へ

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ほんの少しだけ改善した貧血と油断

お医者さんに「ひどい貧血」と言われ、鉄剤を処方された母。

その数値はヘモグロビン値が4(貧血ラインは11前後)で、とても普通ではないほどに低かったのですが、そのまま日常に戻ることになりました。

強い薬のおかげで少しは良くなったと思った貧血。

これが、油断を生んだのです。改善していると思って暮らしているうちにも、ずっと癌は進行していました。

 

しんどい状態の身体に慣れていた

 

辛い身体が普通になっている

 

これって、すごく怖いことです。あなたはよく自分の身体と向き合っていますか?

「今日もくたくただけど頑張った」

「最近肩こり・首こりがひどい」

「めまいや立ちくらみがしょっちゅうする」

これって、普通ではないですよ。例えば、何にも感じない健康な子どもがたまにお腹が痛くなる時って、すごく不安がります。

すごく、具合悪そうにします。

それを見て大人は、とても心配します。

 

この状態が普通で、元の健康な状態に戻ろうとするのですが・・・

 

現代社会に生きる大人たちは、ある程度の我慢を強いられています。そのうち体の不調にも慣れてきて、それが普通の状態になります。

つまり、その人の”自覚ライン”が引き上げられていき、多少具合が悪くても気に留めなくなります。

これが病気に気づくのが遅れる原因です。

母はまさに、初めのころは「体調良くないけど、これ位は普通」といって動いていました。

ちょっと変だな・・・という体のサインを受け取れなくなっていたのです。


次々に現れる体の異変

じわじわとひどくなっていく母の症状。

一度は医師に診てもらっていたこともあり、そんなに緊急性は感じていなかったものの、ついに我慢している場合ではない大きな症状が現れます。

 

あまりにひどいむくみ

油断して放っておいた結果、初期症状に加えて次に母を襲ったのはひどいむくみでした。

脚が象のように太くなり、パンパンで痛みが出始めます。

ぎゅっと指で押すと、しばらく指の痕が戻りません。

それでもこの時点では、むくみ対策として

「マッサージ、減塩」だけやって寝る日々。

歩きずらいほどにパンパンになり、ようやくおかしいと気づき始めました。

 

トイレで大量出血

それは本当に突然。

便秘だった母がトイレにいるときに起こった大量出血。

少し踏ん張ったその時でした。

母曰く、脱腸でした。あまりにも焦って自分で押し込んだと言います。

これをきっかけに母は別の内科へ行くことに決めました。

 

内科では診てくれた先生が大慌てで大きな病院を紹介してくれ、それで事の重大さに気づくことになります。

 

その場で入院宣告

隣の隣。も一つ隣の総合病院。

そこで母は、

「このまま入院してください」と言われることになります。

祖父母の世話、昭和の九州男児である父親の世話を一身に担っていた母は、

「それは困る」

と先生を困らせました。

「せめて、家の近くで入院します。そして今日は帰ります。」

と先生の話を押しのけて帰宅した母。

受けた宣告は

大腸がん ステージ4の手前

でした。それはあまりにも私たち家族には衝撃で、一体どうしたらよいか、母の突然の入院中の生活はどうしようか、一気に家の中がバタバタとかき回されていったような感覚でした。

あの頃を思い出すと風景は、モノクロです。

母は、振り返ってこう言います。

「ああ、お父さんより先に死んじゃうのかあ って思ったのよ。」

と。